総腓骨神経から枝分かれをして、下腿の前面の前脛骨筋などを支配して下に下り伸筋支帯の下を通って短指伸筋などを支配しています。
足部の伸筋腱は内側から前脛骨筋腱、長母指伸筋腱、長指伸筋腱、第三腓骨筋腱の順になります。
長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間を足背に向かって奥のほうにあります。
触診の仕方は、足関節を90度に背屈し足関節の前面から踵骨に向かって押し、下腿の脛骨と距骨の関節裂隙に♂方向を向けます。
深腓骨神経はその距骨に指を押し付けると触れることがあり足背動脈も一緒に通っていているので避けるような感じで内側外側に指を動かしてみると、奥のほうで細く弾ける物があります。
深腓骨神経であれば深腓骨神経の支配領域の足背にぴりぴりした響きがあれば間違いなく深腓骨神経です。
通電した時に知覚枝だけに流れれば指の背側などにぴりぴり感がでますが、運動枝に通電できますと短指伸筋の筋腹が動きます。
刺入方法は、長母指伸筋と長指伸筋の間に2本鍼を刺入します。
下に骨がありますので、1センチ程度の深さまでしか刺入はできません。
足背動脈の拍動を触知して避けて刺入します。
刺入深度が浅いですので、通電時に皮膚にぴりぴり感が出やすいのでできるだけ神経の近傍に刺します。